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春一番 [オツタエシタイコト]

冬を溶かす blog.jpg

 

 

 

耳を澄ませば、雪解けの音。

 

まだまだ真冬…のはずの札幌に、数日前に突然 

訪れた春の胎動。その時、気温はプラス10℃近くまで上がっていたらしい。

ほんの一時の、ソラの神様の悪戯かもしれないが、

少しずつ、少しずつ、季節が動き始めていることは紛れもない事実。

 

土砂降りの翌日にカラリと晴れ渡ったソラが頭上いっぱい広がるように、

長い嵐の夜が時の振り子に従って明けていくように、

誰にも等しく、うららかな春が確かに訪れるのだ。

 

 

 

水の音 blog.jpg 

*滝川市 大野耕太郎作 青磁鎬(しのぎ)飾り皿 

 

 

七尾うた子さん 小鉢 blog.jpg

 *厚沢部町 七尾うた子作 小鉢

 小樽のうつわびと blog.jpg

  

MORIHANAからの春一番のお知らせです。

3月6日から11日まで、紀伊国屋札幌本店2階ギャラリーにて、

拙書「北海道のうつわびと」出版記念の企画展

「北海道のうつわびと展21」が開催されます。

期間中、会場では書籍で使用した写真、未公開写真の

パネルを展示するほか、ご紹介した21組の作家さんの作品を

展示即売。また、日替わりで会場に作家さんも来場します。

 

書中でご紹介した作品からこの日のために用意された新作まで、

多彩なやきものとガラスのうつわ、テーブルウェアが並びます。

会場で、書籍では十分にお伝えしきれなかった

うつわや作家さんの温かさ、誠実さに触れてください。

期間中、おおむね、生MORIHANAも会場に…おります。

お近くの方は、ぜひぜひ、足をお運びください。

どうぞ、よろしくお願いいたします  <m(__)m>

 

 

 うつわびと展21 チラシB.jpg

 

    

*「北海道のうつわびと」出版後、多くの方から

なぜ、この人々を選んだのですか? と、よく聞かれます。

 

本質的な部分ではまず、広告で成り立つ雑誌ではありません。

また、たくさんの作家さんをまんべんなく紹介するガイドブックとも違います。

 

これまでの仕事、日々の暮らしの中で何かしらの接点があり、

その方の作品を以前から使ったり、自分が日常で使いたいと思うかどうかということ。

「雑貨」「オブジェ」ではなく、食を楽しむための「うつわ」として使い勝手が良く、

長年安定した規格で作品をコンスタントにつくり続けていること。

有名無名を問わず、そうした点を大切に考えて、取材をお願いする作家さんを選びました。

この選定は、著者である私の独断によるものです。

 

ちょうど1年少し前、取材を始めた頃はまだ、取材者も企画自体も

固有の雑誌の冠を頂いているわけではなく、

海のものとも山のものともつかない怪しく危うい存在でした。

突然のわがままな取材のお願いに喜んで協力してくださった

21組の作家さんに改めてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 

 

 

  

 

【 まだまだ…引き続き、お知らせ 】  

 北海道のうつわびと―普段づかいで愉しむ、おいしい手仕事 (北のおくりものシリーズ)  

「北海道のうつわびと」 Amazonで取扱中!

どうぞ、よろしくお願いします <m(__)m> 

  

 

*今回、記事中に登場した陶芸家、大野耕太郎さん、

七尾うた子さんについての詳細は、

「北海道のうつわびと」の中で紹介しています。

誌面の記事もあわせて、ご覧ください。

 

*現在、発売中(2月25日発売)の季刊雑誌「銀花」

書籍紹介のページで「北海道のうつわびと」が紹介されました! 

本屋さんなどで見かけたら、こちらもあわせてご覧ください。

 

暮らしの工芸、美術、手仕事を半世紀近くにわたって

紹介し続けてきた「銀花」が、この号を最後に休刊に。

地道に手から手へ受け継がれてきた仕事の数々にスポットライトを

あて続けてきた良書がなくなってしまうことが、とても残念でなりません。

 

 

 

 

 


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green_blue_sky

北の大地にも春が訪れたんだ。
千葉は週末雨で、また冬に戻ります・・・

3月、サッポロですか、・・・東京でやってほしい(;^_^A アセアセ・・・
作家の選択や食器としての器の思考、とても参考になることばかり、自分でもそうあるべきだと思うので共感します。
がんばってください(^○^)
by green_blue_sky (2010-02-27 08:38) 

お茶屋

出版記念の企画展!すばらしいです☆
自分も拝読させて頂いておりますが、
ぱらぱらとページをめくるのが
いつも楽しみだったりしております♪
by お茶屋 (2010-02-27 09:45) 

ナツパパ

札幌でですかぁ....うーむぅ、行きたいなあ...ANAのマイルはどうなってましたっけ。
MORIHANAワールドを実際に愉しみたいなあ、と憧れているんですが...
これだけの企画ですもの、きっと好評裡に最終日を迎えられると確信しています。
次回は是非、新宿の紀伊国屋本店で、是非!

右顧左眄せず、自分の信念で本を作ろうとなさったのは素晴らしいことと思います。
今の出版界で欠けているのはむしろその個人パワーだなあ、なんて思いますねえ。
いえ、素人の思いつきで恐縮なんですが。

by ナツパパ (2010-02-27 10:28) 

sasasa

おぉ、それはよいお話を!!
その期間中、ぜひぜひ行かさせていただきますよ(^_^)
それにしても、本当に春のような日が続きましたよね。
おかげで雪融けもかなり進みましたよね。
by sasasa (2010-02-27 10:51) 

Ranger

素晴らしい活躍ぶりです!!^^

本物の感性の持ち主が、本気でこだわり抜き企画した作品達
美しい写真や華となる食材たち
こだわり抜いた、言葉の数々
感動しました。

by Ranger (2010-02-27 10:56) 

きむたこ

気に入った器でごはんが食べたい今日この頃。
器って、暮らしの中でとっても大切だしダイスキ☆
ウキウキするようなイベントですね。
楽しい時間になりますように。
by きむたこ (2010-02-27 13:58) 

空楽

近くでしたら、是非お邪魔したです。

by 空楽 (2010-02-27 14:45) 

そらまめ

楽しみにしています♪
by そらまめ (2010-02-27 15:09) 

たま

「北海道のうつわびと展21」開催、おめでとうございます♪
気に入った器で頂くとより美味しくなりますね。
お高いものでも、100円で買ったものでも、好きなものは好きで・・^^
是非、行きたいところですが・・・残念です。。
by たま (2010-02-27 21:01) 

kurako

企画展があるんですね。開催おめでとうございます!
MORIHANAさんも器作家さんもいらっしゃるなんて、
近ければ是非足を運びたい企画展です。
お気に入りの器の並ぶ食卓、いいですよね^^
by kurako (2010-02-27 21:13) 

ヤヨ

素敵な展示会でしょうね!
欲しいものがたくさんありすぎて
目移りしてしまいそうです。
七尾さんの小鉢、なにを入れてもしっくりと受け止めてくれそう。
大野さんのお皿は、
流氷か雪原か凍った湖面か、、、
冷たさまで感じるようで、ハ!っとしました。
素敵だー。
by ヤヨ (2010-02-27 21:15) 

rinco

うわ〜北海道に行きたい…。
by rinco (2010-02-27 23:23) 

てりー

三寒四温。東京では花粉が吹き荒れています。
丁度バレンタインデーを少し過ぎたあたりから、春の足音が。。。
そしてそろそろ啓蟄。
by てりー (2010-02-28 08:26) 

yann

お近くでなくてもいきたいなぁ(無理だけど・・)
ご本を拝見して、実物を見てみたいと
とても思いました^^
by yann (2010-02-28 13:23) 

うに

開催 おめでとうございます!
ああ~ 青磁がとても綺麗です♪
大野さんのカフェには、いつか行ってみたい。。 夢デス。。
そして… 会場に… 行きたいなぁ~…!
TOKYOより 成功をお祈りしています☆
by うに (2010-02-28 13:31) 

ユキ

近くなら行きたい
あまりに遠いっ

ご成功をお祈り致しますっ
by ユキ (2010-03-01 01:34) 

lotus☆

ひょいと行けるなら行きた~~~い!!
またたくさんのご縁が広がりますように。遠くより応援してますね♪

こんな中の選りすぐりが、うちにもあるなんて☆
ちょっと自慢したくなります^^
by lotus☆ (2010-03-01 12:39) 

massa

素敵な企画展ですね。
ドコでもドアが欲しいです!!
次は新宿の紀伊国屋さんで・・・なんて期待しています♪
by massa (2010-03-01 20:26) 

フサヲ

私が嘗て読んでおりました雑誌(「アルネ」、こちらも昨年12月で終了)でも、
大橋歩さんが、「なにしろ毎日のことですから、正しく使える道具(この時はミルクパンのお話)が一番です」と仰っていたのと通ずる思いを感じます。
やはり器も、使い勝手が良く、食が楽しめるものが良いですね( ^ ^)♪
by フサヲ (2010-03-02 23:53) 

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