腹が減っては… [日々のこと]
仕事納めが済んで、年末年始の休暇に突入するこの時期、
皆さんの食卓にはどんな献立が並んでいるだろうか。
大掃除やら、買出しやらでバタバタ動き回っている年末、
重宝するのが煮込み料理だ。カレー、シチュー、ポトフ、etc.
冷蔵庫に眠っている野菜、冷凍庫のベーコン、ソーセージ、肉類。
スープをはった大鍋に豪快に放り込み、
家事の間、弱火にかけておけば、時間が美味しく仕上げてくれる。
しかも、冷蔵庫の大掃除もしやすくなるという、おまけ付きである。
我が家にはクリスマスの丸鶏（ローストチキン)の骨でとった
極上のスープがたっぷりとあった。さて、どうしようか。
昨日、こだわり野菜が揃う近所のスーパーへ年末の買い物へ。
そこで見つけたのが、トップ写真。煮込み料理にうってつけの
サボイキャベツにリーキ、エシャロット。どれも地物、北海道産である。
近年、北海道では従来の大規模農業と一線を画し、
小規模多品種栽培を志す生産者が増えている。
そのお陰で、雑誌や料理本でしか見たことがなかった西洋野菜も、
比較的日常的に入手できるようになった。志ある生産者を応援するためにも、
そうした野菜がある時は、まず買って、自ら料理し、食べてみる。
とびきりの丸鶏スープに、旬の西洋野菜を生かすべく
選んだ献立は、ロールキャベツ。ポトフよりは手間がかかるが、
一緒に買った上質な十勝産マッシュルームを刻んで混ぜた
合い挽きの種を肉厚の葉に包んで、じっくり煮込んで…。
あとは、トマト＆オニオンのサラダか、ポテトサラダ、
パン、ワインがあれば…今年最後のひと働きの力がもらえるだろう。
有馬のファンファーレをBGMに仕込み、ひと晩寝かせたのが
上の写真。キャベツの背後に控えるのは、京人参とリーキ、彩りのバジル。
盛り付けに使ったのは、今年うつわ本の取材でお世話になった
ガラス作家、くまがいマナさんの鉢。
「炒め物や煮込み料理も、
おくせずに自作のガラス器に盛って食べている」。
マナさんのそんな言葉をふっと思い出し、このうつわを選んで盛ってみた。
手仕事の温かさと北の冬の透明な空気が溶け合った
硬質なうつわは、素材の存在感、美しさを強調する効果がある。
窓の向こうに舞う雪を眺めながら、
白い湖や森に輝く氷の造形そのままのうつわを、暖かな食卓で使う。
本州のうつわの常識では得られない豊かさが、そこにある。
上の写真は、今年の春過ぎ、うつわ本の取材で訪れた
長沼町のガラス作家、西山亮さんのガラスボウル。
本に掲載する盛り付け例を撮影するために工房から拝借し、
自宅で作業を行った時に、横から手を伸ばして撮った写真だ。
盛り付けたのは、我が家のもてなし料理の定番、
蛸と胡瓜、トマト、カリフラワーの和風マリネ。
料理研究家、山本麗子さんのレシピを参考にしている。
素材の食感と色みの＜とりどり感＞が眼に、口に愉しい一品が、
深さのあるクリアなガラスボウルに盛ることで、その個性がさらに際立つ。
ベビーリーフやハーブなど、数種類の葉モノをさっくりあわせた
グリーンサラダ、フルーツ蜜豆などを盛っても、眼に嬉しく、オイシイ。
年末年始のもてなしのテーブルに、料理を立体的に見せる
ガラスのうつわが加わえるだけで、食卓が一層華やかになるだろう。
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「北海道のうつわびと」 Amazonで取扱中！
現在、取り寄せに時間がかかっているようですが、
どうぞ、よろしくお願いします <m(__)m>
＊今回、記事中に登場したガラス作家、
西山亮さん、くまがいマナさんについての詳細は、
「北海道のうつわびと」の中でも紹介しています。
誌面の記事もあわせて、ご覧ください。
KURATABI＊STORAGE
2005年4月～2008年6月まで
MORIHANAが書いた北海道と
日々のアレコレが詰まった情報倉庫。
北海道・青森の旅前に出かける場所を
検索すると、お得でおいしい情報が
発掘できる…かも。
旬の食卓やしつらいなど、我が家
定番の季節のお楽しみもたっぷり♪
さぁ、過去記事探検へGO！
見ためにも そして味覚にも響くような
器の力☆ですね♪
by お茶屋 (2009-12-28 16:06)
お洒落なお食事に激しく憧れます。。
by 阿呆市 (2009-12-28 17:11)
MORIHANAさんが仰る様にまさにカレー。
バタバタの日は、鍋の中に放り込み料理ですね。
素敵なガラス器。
美味しいお料理も引き立ちますね♪
by m* (2009-12-28 17:39)
サボイキャベツ・・・ショミミ(ﾟДﾟ )
すじすじがきちんとでててきれーね。
そしてとてもおいしそお❤
by ふゆん (2009-12-28 19:10)
器とその上に乗る食べ物、本を読むとわかります。
陶芸家の人が食べ物をイメージをしているのは本を読んでわかりました。
小さなころはたくさんの器、そして季節感がありました(;^_^A アセアセ・・・
今はどうでもいいと思っていましたが、猛反省～
by green_blue_sky (2009-12-28 19:22)
なんてオシャレなロールキャベツ＾＾
センスの良い盛り付けと器・・・少しでも見習わないと。。
冬でもガラスの器を使うという発想がさすがです♪
by まぐろとわさび (2009-12-29 00:11)
ほんとこんなお料理普段からいただけたら幸せ〜☆
サボイキャベツ…なかなか面白い見た目ですね。
うわ〜〜お腹が減ってきました！
by rinco (2009-12-29 01:24)
ユーミンの曲、聴いてみました☆
しっとりした感じのいい曲ですね～♪
by gyaro (2009-12-29 07:14)
和風マリネが美味しそうです（。・・。）♪
先日、クリスマスの仕込みを手伝いに（いえ、正確には賄を頂戴しに、汗々）、
かつてのバイト先を訪れた際にも、チコリーがありました。
珍しい西洋お野菜、私も積極的に頂きたいと思います（。・・。）９゛
by フサヲ (2009-12-29 11:01)
年末は大したこともしないのに、「年末は忙しい」といういいわけで、いつも簡単な夕食にしてしまって・・・＾＾；
掃除は春の引越しで物が増えて、とにかく収まったものをもう一度、整理する元気もなく・・・そっと見ないようにしてしまいます＾＾；
おしゃれなＭＯＲＩＨＡＮＡ夕食・暮らしに憧れつつ、わたしはわたしなりの暮らしを続けていくのだろうなぁ・・・なんてね＾＾
今日は、お正月の定番ものを買いにいってきます。
by たま (2009-12-29 11:02)
硝子の器に盛られたロールキャベツは、何だかおすましさんですね(>v<*)
綺麗なきゃべつ☆ 美しい野菜を眺めるのも大好きです♪
見た目に惚れ込んでつい、お持ち帰りしてしまう事がしばしば…(笑)
by ひろころ (2009-12-29 14:47)
ローストチキンの骨も無駄にしない。流石デス。
サボイキャベツ、見れば見るほど不思議。。 しっかりした葉なので
煮込みに合うのでしょうね。
う～ん。試してみたひ…。（＾－＾）
by うに (2009-12-29 21:22)
サボイキャベツのロール巻き、ことさら眼を惹きます
極上のスープで 最後まで味わいつくす！
ガラスは夏と決めていた私、反省
マリネの彩りが映えて、食卓が華やぎますね
by engrid (2009-12-29 22:41)
無事引越を終え、訪問できるようになりました。
新居では、もう少し器にも凝って、美味しい食事を
作りたいと思っています。
それにしても、私には、このような素敵な食事を
作れるようになるのは何時の事なのでしょう…???
by ひまわり (2009-12-30 21:30)
今日までお仕事でした☆
証券系の会社なので、毎年30日まで出社です。でもこの時期は電車が空いてて楽なんですよね～。
サボイキャベツ、というのですね。
ガラス器で煮込み料理というのが、とても新鮮です。
ガラスなのに温かみのあるうつわですね＾＾
おいしそう。。。
by kurako (2009-12-30 21:33)
ぎゅっと詰まった力強さを感じる美味しそうなきゃべつですね～＾＾
うちのベランダ栽培のきゃべつは全然巻いてきませんｖｖ
このままその生涯を終えるんじゃないかという気が・・・。
このひとつの美しい野菜を作るために
いろんな知恵が使われているんでしょうね。
今年一年MORIHANAさんの素敵なお写真と文章に
たくさん目と心の保養を頂きました。
よい年をお迎えください～！＾＾
by ヤヨ (2009-12-30 22:31)
今年一年ありがとうございました。
2010年もよろしくお願いいたします。
by デザイン屋 (2009-12-30 22:44)
今年もたっぷり楽しませていただきましたよ。よだれ拭きながら(笑
かりっとしてて油っぽさがなくて最高ですね、あの殻付のもの。
目から鱗、でした。ありがとうございました♪
年明けこそはAmazonさんちから届くかな...と首を長くしております。
どうぞお二人でよいお年を！
by harry (2009-12-31 08:53)
いつもご訪問ありがとうございます。
来年もどうぞ宜しくお願いします。
よいお年をお迎えください。
by 空楽 (2009-12-31 13:51)
すっごいシワシワキャベツ☆主義主張がしっかりしてそう。。。
今年も美味しい食卓と素敵な風景をたくさんありがとうございました！
良いお年を♪
by lotus☆ (2009-12-31 14:09)