脱海鮮宣言 [菜果生活]
急な仕事が入り、先週は函館へ出張に。
一段段落して気づけば、6月がもう終わろうとしていた。
明日から暦は7月、3011年も後半戦に突入。
7月に入れば、そろそろ、夏休みのプランもあれこれ、考え始める頃だろう。
今年、北海道、函館へ旅しようと考えている人もいるかもしれない。
坂道と港、異国情緒あふれる西部地区の街並み。
幕末、世界にいち早く港を開いた函館は、北海道の中でも独特の雰囲気をもつ街である。
外国船の食糧補給基地にもなった函館は、
刀とちょんまげの時代、既に乳製品や肉、西洋野菜が豊富に作られ、
牛タンのシチューやパンが日常の食卓に並ぶ家もあったとか。
そんな歴史、伝統は今も地元の人々の暮らしに見ることができる。
なんと、代々函館に住んできた家では結婚式ばかりか、
法事や葬式の際も、洋食レストランを普通に利用するのだという。
旅人は函館グルメと聞けば、海鮮たっぷりのラーメンや丼、寿司などを
ぱっとイメージするだろう。しかし、街のあちこちに長く地元の人々に愛され続けてきた
フレンチ、スペイン料理などの店も多い。
写真上は、30年ほど前に美食の街、スペイン・バスク地方サン・セバスチャンで修業した
深谷宏治さんが、故郷・函館に開いたスペイン料理店「バスク」の定番料理。
自家製のスペイン式生ハムでとったスープで、旬の地物野菜を炊いた、野菜の煮込みだ。
滋養たっぷりの金色のスープで程よい加減に炊いた野菜は、
旅先で少し疲れた胃にもとても優しい。
本店は、五稜郭近くにある住宅街、松陰町にある。このほか、
数年前、金森倉庫裏手にある大正時代に建てられた実家の建物を
リノベーションしたバルレストラン「ラ・コンチャ」をオープン。
本場のバルを手本にしつらいやメニューを整えたこの店は、
より気軽に本格的なバスク料理を味わえる。
西部地区観光の最後にぶらりと立ち寄って、主自慢の生ハムやピンチョス(前菜)を
つまみながら、ワインを楽しみ、最後に温かな野菜料理で締めくくるのも悪くない。
盛夏は自家菜園で採れた野菜やベリーも加わり、質実なバスク料理を華やかに彩るだろう。
昼の港散策のひと休みには、西部湾岸沿い、弁天町にある
「TACHIKAWA CAFE」のランチプレートは、いかがだろう。
こちらも、五稜郭・本町地区に隣接する時任町の老舗フレンチ
「ラ・メゾン・ド・カンパーニュ」の姉妹店。
江戸時代から回漕業で栄えた太刀川家の店舗住宅の一部を活用し、
贅を凝らしたつくりはそのままに、フランス式のカフェになっている。
店の入り口にもテーブル席が設けられ、夏は潮風を浴びながら、
お茶やランチをゆったりと楽しめる。
土蔵づくりの建物は、国の重要文化財にも指定されている。
（ただし、今年は11月ごろまで外壁の大々的な補修工事が行われ、外観を見ることはできない）
写真は、時任町の店のキッチンから運ばれる料理やスープを供する
ランチプレート。駒ヶ岳のふもとに住む村井貞夫シェフが毎朝、
自家菜園や出勤途中に農家に立ち寄って集めた季節の野菜、ベリーが
たっぷりと使われているのが特徴だ。写真のスープは、地物カリフラワーの
冷製クリームスープ。カフェの人気メニュー、ベーグルサンドにも
朝摘みの葉物野菜などが使われている。彩り豊かな一皿を眺めると、
函館近郊の田園がどれほど豊かであるかがわかるだろう。
せっかく函館を訪ねるのなら、そんな大地の豊かさ、
洋食文化も存分に味わって、土産話にして欲しいと思う。
「TACHIKAWA KAFE」では、季節の地の果物を使ったスイーツも、見逃せない。
この日のおすすめは、朝もいだばかりの苺を使ったクラフィティ。
フレッシュな苺の香り、鮮やかな紅は初夏限定のご馳走だ。
急な仕事、出張で6月は最近にない更新率の低さだったが(自分でも驚くほど）、
7月からはまた、気持ちも新たに再開しようと思う。これからは夏野菜がオイシイ季節。
豊富に出回る夏野菜、果物を生かした料理、フレッシュな話題を音度する予定。
どうぞ、ご期待ください。
＊アクティブ野菜ソムリエ・MORIHANA＊
チャイブ(西洋ねぎ・ハーブの一種)の蜜を、小さな体で懸命に集める蜂。
彼らに負けないように、7月は勤勉に過ごしたいと願う、怒涛の6月の最終日…。
明日から始まる、新しい月が充実したものでありますように。
KURATABI＊STORAGE
2005年4月～2008年6月まで
MORIHANAが書いた北海道と
日々のアレコレが詰まった情報倉庫。
北海道・青森の旅前に出かける場所を
検索すると、お得でおいしい情報が
発掘できる…かも。
旬の食卓やしつらいなど、我が家
定番の季節のお楽しみもたっぷり♪
さぁ、過去記事探検へGO！
来月も素敵な一ヶ月になりますようにと☆
by お茶屋 (2011-06-30 16:43)
函館って、意外と洋食（・・・とひとくくりにしていいものか）のお店が多いなぁ・・・と、以前行った時に思いました。
今度行った時にでも、寄ってみよう(^_^)
by sasasa (2011-06-30 17:19)
スープもランチプレートも、なんて美味しそうなんでしょう。
ハイカラな港町の伝統なんですねえ。
ああ、同楽舎のタンタンメン．．．は健在なりや。
杉並町電停そばのどら焼き．．．ううう。
新青森まで４時間半、そこから特急で．．．妄想は果てしなく（笑）
by ナツパパ (2011-06-30 20:40)
北海道には旅行で２回行ったことがありますが、まだ函館は行ったことがありません。
もし、行く機会があれば、洋食の名店を巡ってみたいと思います。
by ともち (2011-06-30 21:08)
良さそうなレストランが多いですね。
by 八犬伝 (2011-06-30 21:24)
異国情緒たっぷりですね♪
函館は10年位前の冬に1度行ったことがあるだけです。
今度は気候のいいときにゆっくり歩きたいなぁ＾＾
明日からもう7月ですね。
猛暑がどこかに行きますように^^;
by kurako (2011-06-30 21:34)
ふむー、だから函館は濱や神戸と似通った空気を纏っているのですね。
何だかめちゃお洒落でおいしそぉなプレートランチ、そそられるわ～(〃▽〃)
そぉね、函館はいつか必ず行こうと思ってます(._.)φ
そろそろ蝦夷タビ計画を立ててもいいかな、って感じに生活が落ち着いて来ましたよ♡
またその時が近付いたら、連絡しますねー(._.)φ
by ひろころ (2011-06-30 22:08)
こんばんは。
函館いいですね。いけそうで行けない北の大地。
もう7月、早い、後半戦、お互いに暑さに負けず、がんばりましょう。
by green_blue_sky (2011-06-30 22:10)
私の場合・・・脱食べ過ぎ宣言・・・いえいえ
脱飲み過ぎ宣言です（＞＜）
by kontenten (2011-06-30 22:31)
函館、美味しそうですね～（人＾ ＾）゛
函館と聞くと、つい、ハンバーガーになってしまうフサヲですが、
つぎ行く時には、もう一度、この記事を拝見しに上がります～（。＾ ＾。）゛
by フサヲ (2011-06-30 23:16)
自然の滋養たっぷりのお料理、
バテ気味の頭と目に優しいです＾＾；；
強制されているわけではありませんが、
自主的に昼間は冷房を我慢しています。
東京に較べれば気温は低いけれど、蒸します！
お忙しかったんですね。よかった！
港に向かって下る道と、おうちに
上っていく階段のコントラストがおもしろいです♪
by ぐーちゃん (2011-07-01 05:06)
P.S.小樽でお勧めのお店はありますか？
イタリアン、お寿司、魚介のおいしい飲み屋風など……。
ご存知でしたら教えてください。
よろしくお願いします。
by ぐーちゃん (2011-07-01 07:46)
おなかがグー ＾＾；
ホントにサンフランシスコみたいやねぇ
文化もそっち寄りなんやぁ
ボクも チャーミーグリーンの坂＾＾； 是非行きたいです。
それにしてもどれも美味しそう゜
それに写真も上手いっす！
by Ranger (2011-07-01 10:42)
アクティブ！＾＾
どうして こぅ 食欲をそそるのでしょう！
暑いトコロばっかり旅しないで
さわやかで美味しいお蝦夷にも 行きたいなっ。。
by うに (2011-07-01 17:20)
ウチの主人は函館の人。
たまにしか帰れないけど、函館では、食に困る事はないですね。
by プランツマーケット (2011-07-02 23:21)
バスク熱高まってます！
by カエル (2011-07-03 11:31)
函館の普通の家庭でしたので、私は結婚式を五島軒でしました。
バスクは実家から歩いて５分くらいかな。行ったことはないのですけどね。
by 春分 (2011-07-03 14:48)
なちの件、応援ありがとうございます！
by ヤヨ (2011-07-08 13:21)
バスクの定番料理もスイーツもかなり美味しそう。次函館に行く機会があればゆっくりした時間をすごしたいと思います。
by らいおん草 (2011-07-11 19:18)
お久しぶりです。
野菜たっぷりのスープがとってもおいしそうです。
野菜ソムリエの試験も合格されたんですね☆
遅くなりましたがおめでとうございます。
資格をどのように活かされていくのか楽しみです♪
by massa (2011-07-12 09:54)
函館いきたい！
by ふじかわ (2011-07-13 17:06)